イノシシ対策

2004年7月に書いたもの
こちらは5年たったらよけい酷くなったようです

※※※

最近……とは言えないほどなんですが、結構大変な分野というのが田畑の「鳥獣害対策」であります。

とくに害獣の代表といえるのが「イノシシ」。
私も知らなかった性質がいっぱいありまして、
・意外と?賢い
・でもやはり「猪突猛進」する。下手な柵や檻は簡単に壊してしまう
・泳げる(!)。おかげで島から島へと被害が広がる(!!)
・田畑で「ぬたうち」をやるんで、下手すると田んぼ1枚分の稲がにおいがついてパアに(あ、それで「のたうち回る」って言うんですね)
……となかなか強敵であります。

これへの対策もいろいろありますが
・撃つ……時期も人も限られてしまう。猟師さんの世界も意外と高齢化が進んでいるんだとか
・わなをつくる……箱罠とか足くくり罠があるんですが、怖いのは子供がかかってしまうこと。入るだけならまだしも、足を挟まれたり、箱罠のドアで頭を打ってしまったりと怪我に結びつく例も
・柵を作る……少なくとも田畑をひととおり覆わないとだめ。広島では島ごと30キロ!!囲んだ例もあります。せっかく作ってもさっき書いたように、突進で壊されたり、ジャンプして超えられたり!、下をほられたり!とあとが大変
・柵に電気を流す……牛の牧場では一般的な方法ですが、これは柵の周りの草刈りをちゃんとやらないと漏電して効果なくなります(~_~;)
……と決定的な対策がないのが現状です。

島根県大田市にある農水省の研究センターでは発信器をつけたイノシシの生態研究をやっているそうですが、なんとかITの活用もふくめて、いい対策ができないものかな〜と思います。

ただ、実は対策をしようにも、農地を守る人が高齢化のため投資ができないとか、そもそもイノシシが里に出てくるようになったというのが問題だとか、この問題の背後には、けっこう「根本的な」問題が控えているんですけどね。